「女帝 わが名は則天武后」中国悪女の物語。
こんにちは、うみです。
最近読んだ本。
「女帝 わが名は則天武后」 山颯(シャン・サ)
図書館にいるときにケアマネさんからの電話がきて、慌てて選んだ本です。
ちょっとは気になったので手に取ったけど、もしゆっくり選べる時間があったら違う本を借りていたかも。
そんな出会いの本でした。
歴史ものは好き。中国の歴史もので面白いなと思ったのは浅田次郎氏の「蒼穹の昴」シリーズ。西太后の時代の物語で、何年か前に「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」「中原の虹」まで一気に読みました。…そうしたらなんと!先ほど検索したら、まだ続編が出ていることを知りました。全然知らなかった💦たいへんだ、読まないとー💦
「蒼穹の昴」は、ドラマ化もされてます。西太后役は田中裕子さん。すごく、上手に演じてらっしゃいました。中国との共同制作ドラマ…だったはず。
…横道にそれましたが、今回読んだ「女帝 わが名は則天武后」の感想を。
「則天武后」と聞くと、思わず浮かぶのは残虐な悪女のイメージ。
中国史唯一の、女性の皇帝。
則天武后になる前の武照、彼女のひとり語りで最初から最後まで綴られています。悩みや葛藤、喜びや愛情が生涯とおして描かれていて、抱いていたイメージとはかなり違うんじゃないか、という印象を受けるのです。
小説だから、全てそれが事実というわけではない、とは、思うけれど。
男尊女卑の時代、則天武后の没後には皇帝であったという事実がそうではなかったことにされたり、実際おこなってはいなかった残虐エピソードが則天武后のものとして広められたり…は、あったそうです。
作者のシャン・サさんは中国出身、フランスで活動する作家。この本はフランスでベストセラーになったそうです。
詩が上手だったそうで、文中の描写が詩的な表現が多いなあ…と思う、その部分が美しいとも思い難しいとも思う個所ではありましたが、
フランスでベストセラーになった、というのも頷けます。
ほかの人が描いた「則天武后」の物語も読んでみたくなっちゃいました。
「蒼穹の昴」シリーズ続きも気になるし、読みたいものがいっぱいあるなあ…
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