アラフィフ自営業妻の独り言

ほそぼそ自営業を営む夫と貧乏暮らし。

「カブールの本屋」アフガニスタンの女性の生活

おはようございます、うみです。
昨夜は体調不良で少し早く帰らせてもらいました。ここのところ、お腹の調子が悪い……😞
早く帰れば帰ったで職場が気になって仕方ないのだけど。
それでも、2時間3時間でも早く帰宅できると、時間もからだもかなり違ってきます。


寒気がしたから、風邪かなあ。熱いほうじ茶を飲みながら、読みかけの本を読み終えました。



「カブールの本屋」アスネ・セイエルスタッド


ノルウェーの女性ジャーナリストが、2002年にアフガニスタンの本屋を営む一家と生活をともにし、彼らの生活を描いた書籍。


当時はタリバン政権崩壊直後。
タリバン政権下で女性は厳しく不当な扱いを受けていたのだけれど、タリバンがいなくなって何か変わりそうな光明が見えてきた…、という状況。
…と言いつつも、そんな光明はほんの微かなもので、ほとんどの人々にはその変化が届かない。国全体、価値観が男性にも女性にも、なかなか受け入れられていかない。


著者が共に過ごしたスルタン一家は、本屋を営むスルタン氏、母親、兄妹たち、二人の妻、子どもたち…の大所帯。それぞれに生き方考え方があるけれど、望むように生きられるものはほんの僅かで、特に女性は自分の人生を決めることもできず、諦めてひっそりと生きていく…


この本が出版された頃には、これからの変化に期待したい、という読後感を抱いたと思うのですが…
2021年にタリバンがアフガニスタンを再び実効支配、現在は女性の権利はまたも奪われてしまっている状況です…


アフガニスタンの人々の普段の生活についての本ははじめて読んだので、とても興味深く読みました。
そして女性の置かれている状況に衝撃を受けました。
読み終えた直後に、スルタン一家のその後を知りたいと思いましたが、続編は出ていないのです💦
むしろ訳者あとがきによると、赤裸々に綴られた英訳版を読んだスルタン氏が内容に猛抗議をしたとか…
日本語で出版されているこの本は、抗議を受けてすこし柔らかく修正したアメリカ版を訳したものだそうです。
ちなみに、訳者は江川紹子さん。
オウム真理教事件の頃に有名になったジャーナリストさんです。


今朝もどうも胃腸が不安な感じ😖
今日を1日頑張れば明日明後日はお休みなので、頑張ります。